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マンション 棟内モデルルーム撮影 広島 (撮影手順)


広島県某所にてマンションの現地棟内モデルルームの撮影を行いました。

撮影内容はリビング周り3カットと、子供部屋、寝室。寝室以外は日中のみのイメージ。

自然光を中心とした撮影内容でしたが、それでも自らのスタイルとして、光は作らずにはいられないので、ソーラースポット1灯+自然光+部分カット用スポットライトという感じで通常通り進めました。

マンションをはじめ住宅の場合ミックス光が多いので、色温度にいつも苦労します。特に最近困るのがUVカットガラス。かなりグリーンよりに色が転びます。


撮影環境にもよりますが、マンション広告の撮影の場合、自然光を全て黒布で覆いそれぞれの光源ごとに撮影を行うようにしています。


今日は撮影手順をざっくり紹介しようと思います。

(手順)

1.自然光のみで撮影

2.ストロボ光で撮影

3.黒布で窓を全部遮光する(人手が必要です)

4.光源ごと撮影(蛍光灯、ledなど)

5.足りない部分の色、雰囲気出し用の部分カットのスポット撮影


これら1~5を全てカメラが動かないようにテザーでMACでシャッターを切ります。(途中で少しでもカメラが動くと全て1からやり直しです。。)

最終的にこれらをそれぞれ色温度と濃度を整えてから合成。


光源がバラバラだと多い時にはレイヤーが10枚をこえることもしばしば。特に色雰囲気出し用のカットはスポットなども多用するため枚数がかさみます。

ただ普通にレイヤー合成するとノイズか大変なことになるので、そこは少し特殊な工程を事前に行っています。(ここではややこしくなるので割愛します)


このようにスタジオ撮影の延長で、光を足していく感じで進めています。プロの方ならおわかりいただけると思いますが、やってることは貴金属や車の撮影と同じです。


一昔前は一枚のフィルム上に順番に露光していた多重露光をバラバラにして持ち帰って合わせるというイメージです。


成り行きではなく、全てコントロール下に置いた状態で行っていますので、完成した絵に妥協する部分は一切ありません。


雰囲気とイメージをセンスで切り取る最近の流行とは真逆です。偶然の美しさや、瞬間の煌めきも無いでしょう。実際にはとても地味な作業でカッコ良さも全くありません。1枚の写真を撮るのに1時間程度かかることもあります。


ただこうやって光を作るのもまた1つの技術でありセンスも当然必要になります。


AIが順調に進化して、ミックス光と輝度差を人の見た目通りにコントロールできる日が来るまでではこの方法で頑張っていこうと思います。(輝度差で言うとiponeのHDRはかなり見た目に近くなってきましたね)


記載の写真は夜景のシーンですので、窓を黒布で覆って、自然光が入らないようにし、ストロボも使用していません。ハンディのスポットライト1灯でほぼ光を作ったカットです。(まだオープンになっていない写真ですので、透かしを入れています)


ブラインドの部分カット撮影中のカットが下の写真です。(実際に合成に使用した本番用の写真データです)こうやって足していく感じです。

手元はあえてお見せしません。笑




三脚使うのも嫌がる人が多いので、さすがにこのスタイルを真似する方はいらっしゃらないでしょうかね。


ひとまず撮影は5時間程度で無事に終了致しました。


まだまだ撮影と画処理が続きそうです。

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